7月24,25日は念願の八ヶ岳を登った。
赤岳に向かうこの稜線を自分の足で歩いてみたい。
それも赤岩の頭で八ヶ岳山系の稜線に立ち、そこから硫黄岳・横岳・地蔵ノ頭と赤岳を仰ぎ見ながら少しづつ稜線を詰めて行く。さぞかし山歩きの醍醐味だろうと・・・それを実感したいとの思いをず~っと抱いていたのです。
初日は曇天で赤岩の頭に立った時は濃いガスの中。そして硫黄岳ではケルンを目印にしてウロウロする始末で、硫黄岳山荘に着くともう雨でした。
ところが翌日は山荘を出発して間もなく晴れてくるという幸運も幸運に恵まれた。
長い間抱いていた念願が今まさに叶いました。
もう一つに八ヶ岳登山の念願は見知らぬお花に出会うことでした。
しかしこのことは諦めを覚悟して出発しました。と言うのも本来の計画は6月末の登山でしたが、急用が出来たり台風が来たりして1か月遅れのこの時期なってしまい、今では八ヶ岳固有のお花たちは終わっているからです。
そのほかお気に入りのお花たちです。
厳しい山でしたが、余裕をもって計画していたので体力はともかく気楽に山行できたのが何よりでした。しかし、ただ一つ行者小屋からの下山には心身ともに参ってしまった。
赤岳鉱泉に向かう時出会った常連さんらしき人たちはなぜか行者小屋からの南沢下山は薦めない。そのわけがよく理解できなかったが実際歩いてみてわかりました。
あの岩ごろごろの長いながい下り道はマイペースはダメで心身へのダメージは計り知れないものがあります。予定と言うか標準時間を大幅にオーバーしてしまった。
とはいううものの主に広葉樹林帯の苔むした林床は心癒されるものでした。
登りの北沢はお花も沢山あり、清流が気持ちよく快適でした。
下山の南沢には八ヶ岳山系独特の苔むした林床に心癒された。
人気の山だけに普段歩いている福井の山とは全く違う雰囲気です。ともかく山ブームを身近に感じる・・・刺激を受ける・・・ことが沢山ありました。
山小屋で夕食・朝食を一緒した三重県からの先輩ご夫婦との会話も楽しかった。
人生の過ごし方を教わりました。
<特別の思い出>
八ヶ岳登山は今回が4度目の正直です。
最初はちょうど10年前です。八ヶ岳登山を計画し美濃戸で前泊したが、その夜は大雨でした。登山を諦めビーナスラインを周遊して帰宅する。その夜は新潟から南下した豪雨が福井を襲った。それが10年前の福井豪雨で翌日の我が家は浸水の憂き目にあいました。
次も高速道路の途中で大雨に出くわし引き返した。その次も同じようなことが。
4度目の今回は慎重を期しての敢行。お花はともかく満足いく山旅でした。